るきなの独り言

何かと考え込むので発散します

ユニバース25から考える生活環境の重要性

 

 おはようございます。もしくは、こんばんは。

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 皆さんは、ユニバース25という実験をご存知でしょうか。通称、『楽園実験』とも呼ばれており、理想的な生活環境において生物は繁栄できるのかということを調べたものです。技術力向上により、人間は徐々に楽園へと近づいており、それに先駆けた研究ということですね。

 今回は、このユニバース25の実験結果から、人間の生活環境について考えていきたいと思います。それでは、目次です。

 

1 ユニバース25の実験の概要と結果

 ユニバース25について知っている方は、この章は飛ばして大丈夫です。

 

1-1 実験設計と目的

 ユニバース25とは、アメリカの動物行動学者ジョン・B・カルフンが行った社会的行動実験の一部であり、その目的は、社会環境が生物個体と生物の社会全体に与える影響を理解することでした。カルフンは、理想的なリソース(食物と住居)が無限に供給される環境を再現し、マウスの社会の発展と衰退を観察しました。初めは、4組の健康なノルウェー・ラットから始まりました。

 

1-2 観察された現象と結果

 最初の数ヶ月間で、マウス社会は急速に成長しました。しかし、カルフンが観察した最大の個体数を達成したのち、マウスのコミュニティは社会的衰退を始め、急速に人口?が減少しました。

 この衰退期間に、マウスの中には新たな行動様式を示す個体が現れました。その個体は性的には無関心で、他のマウスとの社会的交流を避け、食料や水を摂取した後は無気力に過ごすだけの個体が現れました(ニーチェの哲学で言うところの"末人"ですね)。これらのマウスは、生殖行動をとらず、また社会的ストレスから遠ざかるために他のマウスから離れて生活していました。

 このような異常行動が見られた結果、ユニバース25ではマウスの社会的崩壊が起き、人口?が急激に減少しました。マウスらが理想的な物質的条件を提供されていても、社会的な問題が生じ、最終的には全てのマウスが絶滅したということです。

 

2 マウスはなぜ絶滅したのか

 絶滅した主要因は『生殖行動をとらなかったこと』にあります。つまりは、本能の欠落です。では、なぜ生殖行動をとらなくなってしまったのか、考えられる原因は2つあります。

・生殖に興味を示さない遺伝子を持つ個体が生まれた

・生活環境によって、後天的に生殖行動を取らなくなった

 実際はどちらなのかというと、遺伝的な変化よりも『環境的なストレスの影響によるもの』と解釈されています。

 まあ、そうですよねという感じです。本能が数世代で書き変わるとは考えにくいですから。

 ここで言いたかったことは、環境的なストレスは本能すらも捻じ曲げる可能性を秘めていると言うことです。

 

3 ストレスは万病の元とはよく言った

3-1 ユニバース25は実は楽園ではない

 ユニバース25の実験ですが、実はマウスにとって"楽園"ではありません。ユニバース25によって管理されたのは『物質的な豊かさ』であり、『感情的な豊かさ』については何も管理がされていません。マウスたちは生活には困らない環境にいたにも関わらず、過密状態や社会的ストレスによって異常行動を示し、最終的には絶滅しました。

 人間社会においても、同様の視点が重要です。物質的な安定だけでなく、精神的な健康や人間関係の充実、社会的な公正さなどを考慮することが非常に重要です。具体的には、精神的に不安定な人々への支援、犯罪者の更生プログラム、不平等の解消、教育や医療へのアクセス機会の公平さなどでしょうか。

 楽園には『感情的な豊かさ』が必須になります。

 

3-2 生活環境を整える

 『物質的な豊かさ』にとらわれて『感情的な豊かさ』を忘れてはいけません。

 ストレスは、本能の欠如を引き起こしたり、種全体を絶滅に追いやる危険性を秘めています。現代の我々においても、ストレスを無視せずに『自分のストレスは何か』という観点で生活環境を整えていくことが先決かもしれません。

 

 最後に、ルキナの生活環境を整えるコツについて少し話しておこうと思います。

 キーワードは【小さなストレスは無視しない】です。

 例えば、鍵をバックから出すのが面倒くさい。洗い物で手が荒れる。早朝は電気をつけるのが面倒。などなど、「なんか面倒くさい」と感じるものは早めに手を打つべきです。気付かないレベルの小さなストレスというのは、徐々に人間を蝕み、イライラすることも増えます。

 ちなみに、世の中は利き手が左の人には不親切な設計が多く、小さなストレスの積み重ねによって寿命が短いという都市伝説があります。

 意図しないストレスを減らすことで無駄にイライラしなくなります。小さなストレスは、積極的に回避していくことを推奨します