るきなの独り言

何かと考え込むので発散します

失敗したら怒られる時代から、失敗したら○○られる時代

 おはようございます、もしくはこんばんは。お香が良い匂いで満足、ルキナです。お香が高くてお線香を焚いていたのですが、誕生日にお香を買ってもらいました。満足しています。

 

 現代は怒られにくくなってきていますよね。学校も会社でも怒られにくくなっています。ルキナが中学生の頃は、怒られると木槌で頭をコンっとたたかれたものです(痛かった、今や大問題(笑))。そんなこんなで時代の流れなのか、怒ることが控えられてきています。

 今回は、なぜ怒られなくなってきているのか、そして怒られないならどうなるのかという事をお話ししていこうと思います(主に社会人目線で)。それでは目次です。

 

1 失敗しても怒られなくなっている要因

 現代においても絶えず怒られている環境はありますが、社会全体としては"怒ってはいけない"という流れにシフトしてきています。なぜ、そのような流れになってきているのでしょうか。

1-1 メンタルヘルスへの理解

 まずは、メンタルヘルスへの理解が深まってきていることです。うつ病をはじめとして、様々な精神的な病気が認知されるようになってきました。これは、病気や天候などが悪魔や神々の怒りとして認識されていたのが、科学によって証明されてきたことと似ています。概念が理解されたことで、適切な対応が求められているという事です。

 過剰な怒りやプレッシャーは、相手のストレスを増やし、心の病気を引き起こす可能性があると広く理解されてきています。そのため、職場や教育現場では上司や教師の対応において、メンタルヘルスを配慮した対応が求められるようになってきています。

 心の病気という概念を理解され始めているというのが、怒られにくくなっている大きな要因の1つになります。

 

1-2 労働市場の変化

 労働市場の変化をもっと具体的に言えば、転職が当たり前という価値観が広がってきているという事です。企業は従業員を長期間雇用するために、より良い労働環境を提供するようになってきています。その一環として、失敗を許容し、怒るのではなく従業員の成長を支援する姿勢が重視されるようになっています。

 

1-3 成長マインドセット(失敗は成功のもと)の普及

 「失敗はするな!」⇒「失敗から学ぼう!」という姿勢が強くなってきています。これは、失敗を経験と捉えて成長につなげる"成長マインドセット"という概念が浸透してきているためと思ってます。

 つまりは、「失敗=悪いこと」という感覚が薄れてきているため、失敗が生じても怒りが湧いてきにくくなってきているということです。「失敗=成長の種」が今後のトレンドになっています。

 

2 失敗をしてしまったら

 失敗は成長の種で、失敗からどのように学ぶのかが重要になってきます。以下に、失敗から学ぶための"理想的"な流れを示します。

Step1 落ち着く

 失敗が起こったとき、まず大切なのは冷静になることです。感情に流されず、パニック状態に陥らないようにすることが大切です。深呼吸をして落ち着いた状態であればこそ、適切な判断や対応ができるものです。

Step2 状況の把握と報告

 失敗の原因や影響を把握するために、現状を可能な限り調査する必要があります。その後、上司や関係者に透明かつ率直に報告し、追加で必要な情報を請求された場合は迅速に対応することが必要です。隠そうとせず、早期の報告こそが、問題の拡大を防ぐことができます。

Step3 速やかな対策

 失敗の影響を最小限に抑えるために、迅速に対策を立て、実行に移します。上司やメンバーと協力し、問題解決に向けて取り組みます。やり直しなどが生じないように、冷静な現状把握が必要で、借りられる力は全て借りるという感覚も必要になります(大原則として、自分で解決できること・考えられることは自分でやる)。

Step4 分析と反省

 失敗の原因を分析し、自分のどのような特性や行動が失敗につながったのかを振り返ります。客観的な視点で自己評価を行い、自分の弱点や課題を明確にすることが大切です。また、他者からのフィードバックを受け入れ、自分では気づかない特性や問題点にも目を向けることも必要になります。

Step5 学びと成長

 分析と反省をもとに、自分の弱点や改善すべき点を明確にし、具体的な改善策を立てて実行していきます。また、状況や自分自身の変化に応じて、改善策を適宜見直すなどのアプローチを続けることも重要です。

Step6 フィードバックの共有

 上司やチームメンバーと失敗から得た教訓や学びを共有します。これにより、個々の経験を組織全体での学びに昇華することが可能です。また、他者の視点からの意見やアドバイスを受け入れることで、自身の視野を広げることもできます。互いにフィードバックを共有することで、組織全体の成長や改善につながります。

 

 長々と書きましたが、これは"理想論"です。重要案件ならまだしも、失敗の1つ1つに対してフィードバックをいただく時間はありません。そして、失敗をしても怒られない環境になってきています。ルキナは、「失敗しても怒られないから大丈夫」というマインドが定着してしまうことが今後の問題と考えています。

 

3 失敗しても怒られないから大丈夫なんて場合じゃない

 私たちは、失敗しても怒られる機会は減ってきており、失敗からどのように学んでいくのかというのは個人に委ねられていると感じています。会社として失敗の対策はしていきますが、その対策は失敗を生まないための仕組み作りであり、個人の成長とは何ら関係はありません。

 昔は、「失敗したら怒られるから、次は失敗しないようにする」という個人の対策・成長しようという気持ちが強かったですが、現代は「失敗しても、失敗しない仕組みを考えてくれる」「失敗しても怒られないから大丈夫」なんてマインドがひどく蔓延していくような気がしています。では、何が問題なのでしょうか。

 

 ルキナが上司だとして、部下の中に、同じような失敗を繰り返し、成長していると感じない人がいたら重要な仕事は与えません。これを言うと、「部下を成長させるのが上司の仕事だろ」という声が聞こえてきそうです。

 ルキナの意見としては「上司の部下に対する教育方針は、部下が成長できるように導くのではなく、部下の成長を見守るものである」と考えています。部下を自由に走らせて、もし転んだり、危険な道にそれたら手を差し伸べてあげればよいと考えています。成長機会を与えて、見守って様々考えさせることが、

 

 話がそれましたが、「失敗しても怒られないから大丈夫」というマインドを持っている人は、重要な仕事は与えられません。成長の機会を奪われ、キャリアにおいて大きなデメリットとなります。今回のタイトルを回収するなら、「失敗したら怒られる時代から、失敗したら見捨てられる時代」になると考えています。

 一度の失敗で見捨てられることはありませんが(というか一度の失敗で見捨てられるようならさっさと転職です)、失敗したら見捨てられるという危機感を持って、一度の失敗からより多くを学び取っていきたいものです。

 

【失敗から学ぶコツ】

 失敗の原因を考えて対策をするというのが一般的ですが、それでは不十分です。より重要なポイントは、"自分を知ること"です。

 失敗には自分の特性が隠れているものです。「このような失敗をしてしまったのは、自分のこんな特性があったから」という事を知ることです。

 「調子に乗りやすいのか」「せっかちなのか」「急ぐとボロが出やすいのか」「他のことを考えるときが散りやすいタイプなのか」などといった自分の特性を知ることで、ミスを生み出しにくい環境をつくることができます。失敗をしたくないなら、自分の特性を把握し、失敗をしない環境にする。その第一歩が、失敗から自分の特性を知ることです。