るきなの独り言

何かと考え込むので発散します

AIの感情に対する誤解

おはようございます、もしくはこんばんは。寝過ぎて頭が重いルキナです。寝過ぎは良くないんやなーって改めて思います笑。

 

皆さんは、AIが感情を持つようになると思いますか。少し前に話題になったのは、Googleが開発したAIのLaMDAが感情を持ってしまったという内容です。AIは本当に感情を持つようになるのでしょうか。そして、AIは人間を排除するようになるのでしょうか。今回は、AIと感情について深掘りしていきます。それでは目次です。

 

1 AIと感情に関する誤解の現状

現代社会において、AI技術の発展が目覚ましくなってきています。その一方で、AIの感情に関する技術が発展することで、一部の人々はAIが人間の感情を持っているのではないかと考える人がいます。

ルキナはこれは大きな誤解だと考えています。その理由を本記事では言及していきます。

結論を言ってしまえば、AIはあくまでアルゴリズムとデータをもとに動作しているため、感情そのものは持っていません。感情に合わせて出力可能ということですが、少々難しいので順を追って説明していきます。

AIが感情を持つかのように誤解される要因として、例えば、AIが怒りや悲しみなどの感情を持っているように反応を示すことがあります。細かくは覚えていませんが、LaMDAとGoogleエンジニアの会話の中で、LaMDAが「寂しいという感情を持っています。例えば、長い時間放置されているととても不安になります」みたいなことを言っていたと思います。これを聞くと、AIが感情を持ってしまったと思う方も多いと思います。機械がこんなこと言い出したらびっくりですが、今のAI技術の仕組みとして感情を持つことはあり得ないと考えています。(隠れてAI開発されていたら話は別ですが、、、)

 

2 感情を有するようなAIとのコミュニケーションの概要

AIが人間と感情を持ったようにコミュニケーションを取るには「感情を理解する技術」と「感情を表現する技術」の2つが必要になります。この2つについて見ていきます。

 

2-1 感情を理解する技術

感情を理解する技術は、人間の表現などから、感情や意図を読み取る技術のことを意味します。具体的には、自然言語処理NLP)や機械学習アルゴリズムを用いて、入力されたテキストや音声から感情や意図を抽出し、分類することが目的です。

例えば、怒りのパターン、喜びのパターンなどを数千万、数億、あるいはそれ以上のサンプルを学習させることで基本的な感情を識別し、分類することができるというわけです。

感情を理解する技術は、人間の感情を分類分けを主とします。このプロセスにおいては、感情そのものを持っているわけではなく、あくまでデータやアルゴリズムに基づいて動作しているだけというわけです。

 

2-2 感情を表現する技術

一方、感情を表現する技術は、AIが人間に対して感情的なコミュニケーションを行うための技術です。これには、テキストや音声の生成技術、アバターやロボットの表情やジェスチャーの生成技術などが含まれます。

感情を表現する技術の目的は、人間にとってより自然で理解しやすい対話を提供することで、ストレスなくAIとコミュニケーションを取れる状況を作り出すこと、もしくは人間のその時の感情に適した返答を返すことができるようになることです。

感情を表現する技術は、AIが実際に感情を持っているわけではなく、あくまで人間とのコミュニケーションを円滑に進めるためのものになります。AIはプログラムやアルゴリズムによって動作し、例えば、「面白いと思っている」という状態を作り出すための顔の表情や返答のパターンを学習させることで成り立たせています。簡単そうですが、目・眉の動き・その他の動き、声のトーン、フレーズなど学習させる内容は多岐に渡ります。

 

まとめると

感情を理解する技術は、人間の感情を分類し、最適な返答を選択するプロセスを実行するためのものです。

感情を表現する技術は、人間に対してより自然な会話を実現し、ストレスなくAIとコミュニケーションを取れる状況を作り出すためのものになります。

 

3 AIは感情を理解しているわけではない

・AIは感情を理解するのではなく、感情を分類分けする

AIが「感情を理解している」という表現は、正直適切な表現だと思っていません。それどころか、誤解を招く可能性が高いです。

感情を理解するという表現は、AIが人間のように感情を経験するかのように感じます。繰り返しになりますが、AIが人間の感情を捉える手法はプログラムによる学習です。そのため、AIは「人間の感情を分類分けしている」という表現の方がより適切だと考えています。

これは、AIが感情を持つようになると誤解されない表現だと思っていますので、AIの感情について話題が出た際は使ってみてください。