るきなの独り言

何かと考え込むので発散します

自分を好きになるには

 こんにちは、健康診断が不安なルキナです。血液中の脂肪が多いって診断が出てからちょっと不安です。

 

 最近の若者は、自分に自信がありません。自己肯定感が低いといってもいいかもしれません。自分も最近の若者の部類に入りますが、自己肯定感は高いと思っています。そのため、自己肯定感を上げるにはどうしたらいいのかという相談をとても受けます。

 なぜ自己肯定感が低いのか、まずは何を始めたらいいのか。

 それでは目次です。

 

1 自己肯定感とは何か?

 当たり前なことを話すので、飛ばしていただいても大丈夫です。自己肯定感とは、自分自身に対する肯定的な評価や自己評価のことを指します。自己肯定感が高い人は、自分に自信を持ち、自分自身を受け入れ、自分自身について肯定的な見方を持つことができ、自分を好きと感じることができます。一方で、自己肯定感が低い人は、自分自身について否定的な見方を持ち、自分に自信を持てず、自分自身を受け入れられない傾向があります。つまり、自分の短所ばかりに目が行き、自分自身を好きにはなれない状態です。

 

2 自己肯定感が低いとどうなるのか?

 自己肯定感が低い人は、うつ病、不安障害、自殺念慮のリスクが高くなると報告されていたり*1、自己肯定感が低い人は、社交不安や社会的な孤立、問題解決能力の欠如、自己傷害のリスクも高まることが報告されています*2

 自己肯定感が低い人は、自分自身に対する否定的な評価を繰り返すことで、自己評価が下がり、自己効力感が低下します。自己効力感とは、自分が目標を達成する能力に対する信念のことで、自己肯定感が低い人は、自分が目標を達成できるという自信を持てなくなるということです。つまり、自分自身に対して厳しい基準を設定し、結果的に過度なストレスを抱えることがあります。百害あって一利なしということです。

 

3 最近の若者の自己肯定感が低い原因

3-1 社会的な比較意識が強まっていること

 最近は比較するのが当たり前になってきてしまっています。その原因はやはりSNSです。SNSやインターネットを通じて世界中の情報や成功事例が瞬時にアクセスできるため、自分と他人との比較が容易になっています。いつでもどこでも誰とでも競い合うようになってしまったわけです。レベルの高いライバルが増えたと言えば聞こえはいいですが、実際はほとんどの人は傍観者になります。その理由としては、高いレベルに憧れるけれど、比較しているレベルが高すぎで、小さな努力では近づけないように感じるからです。

 そして、今は答えがネットに転がっているという事もあり、「成長するためのうまいやり方はないか」という事をばかりを探しますが、結局は見つかりません(結局は小さな努力が必要です)。これにより、レベルアップをあきらめて、惰性で続けて「自分はこんなもんでいいや」という自己認識が染みついてしまうのです。
 また、"社会的な成功基準が高くなっているように感じている"、というのも大きな要素と感じます。全世界で比較できるようになってしまったため、自分自身の中で、地方で一番程度では不十分と感じるような価値観が埋め込められてしまっているのではないかと感じます。実際には、友人が地方で1番を取ったとか、副業で月に3万円稼げるようになったとかいう話をしてきたら、「素直にすごい!」と思えるのですけれどね。

(自分の成功となると、人一倍に審査が厳しくなるという。自分に厳しすぎる人が多いように思います)

 

3-2 挑戦をしない(失敗経験が少ない)こと

 人間は誰しもが失敗するものですが、失敗を恐れ過ぎです。つまり、「失敗=恐怖」と認識しており、失敗しないようにと考え過ぎるほど挑戦しなくなります。

 皆さんはどれくらい失敗してきたでしょうか。例えば、発表の時に言葉が詰まってしまった、挨拶をしっかりできなかった、提出資料に不備があった。これらも程度の差はあれど、失敗は失敗です。つまり、失敗を失敗として認識しておらず、成長の糧とできていない人がものすごく多いと感じています。皆は、失敗=周りをがっかりさせてしまうような大きなこと、と考え過ぎです。皆さん、失敗経験は山ほどありますが、気にしていなすぎなのです。それなのに、大きな挑戦となると失敗を避けて挑戦しないんですよね。当たり前です。「失敗経験に慣れていない」と思っているのですから。

 大きなことに最初から挑戦する必要なんてありません。日常生活の中で、失敗したなと感じたことを改善していけば、それが成功体験に繋がります。失敗経験や成功体験は小さなところから積み上げてこそ、大きな力となってくれます。そして、その小さな一歩を踏み出すチャンスは日常に溢れ返っています。

 

3-1 過保護な育児環境がもたらす影響

3-1-1 失敗を恐れる環境の形成

 過保護な育児環境によって、失敗を恐れる環境が作られているのではないかと感じます。過保護な親は、子どもに挑戦や失敗をしてほしくないものです。なぜなら、少しでも危険は避けたいというのが親心だからです。

 これは完全に私の想像ですが、過保護な親は「危ないことしちゃだめ」「砂遊び・虫は汚いから触らないで」「あまり心配かけないで!」~しないで、といったようにして子供の行動に制限をかけてしまっているのではないかと感じます。それにより、挑戦や失敗するという環境を持つことができない子供もいるのではないかと思います。また、「失敗してはいけない」という環境で育つことで、何もかも完璧にやらなければならないというプレッシャーがかかり、完璧主義になりやすい可能性もあります。

 過保護な親は、子供たちを「守る」ために、彼らが自分で問題を解決することを学ぶ機会を奪ってしまうことがあるかもしれません。その結果、子供たちは自己肯定感を高めるために必要な問題解決能力や、自分で行動を起こす能力を欠いてしまう可能性があります。

 成人した後でも、挑戦≒危険を冒すこと⇒やらない、というマインドができてしまっている可能性も否めません。


3-1-2 親ができること

 上からの話で予想はつくと思いますが、

 子どもの挑戦を見守り、失敗したときや子供が助けを求めている時は、共に悩み、意見を出し合い、子どもの主体性を支える行動を心がけなくてはいけないという事です。

 子どもの成長には、挑戦や失敗が欠かせません。親が完全に子どもを守りすぎると、子どもは自分で物事を判断し、リスクを取る力や成長する機会を失うことになります。しかし、親が無関心だったり、子どもを見捨てたりするのも問題です。親は子どもの成長を見守り、必要に応じてサポートやアドバイスを提供することで、子どもが自分自身でリスクを取りながら成長することを支援することが大切です。

 

3-2 うつ病や不安障害の発症

 これに関しては、鶏が先か卵が先かという問題はあります。つまり、自己肯定感が低いからうつ病や不安障害を発症しやすいのか、うつ病や不安障害を抱えているから自己肯定感が低くなりやすいのかということです。しかし、ここで話す内容は、うつ病や不安障害の発症リスクを上げる要因を抽出しているため、うつ病や不安障害の発症リスクの低減⇒ありません。遺伝的な傾向がある場合、ストレスや環境の変化に敏感に反応し、うつ病や不安障害を発症しやすくなります。

 

3-2-1 遺伝的要因

 こればかりはどうしようもありません。遺伝的な傾向がある場合、ストレスや環境の変化に敏感に反応し、うつ病や不安障害を発症しやすくなります。これの対策としては、下記に示した3点のうつ病や不安障害を発症させやすいものの対策を人一倍取るべきとしか言えません。

 

3-2-2 社会的孤立

 SNSやオンラインゲームなどのテクノロジーの進歩により、人との対面コミュニケーションが減り、社会的孤立が進んでいるため、うつ病や不安障害を発症するリスクが高くなります。

 何とかしようとして人と話そうとするから疲れます。まずはカフェやショッピングモールにでも行ってみて下さい。店員さんと無理に話をする必要はありません。人がたくさんいるところで作業をする・買い物をするというのは孤独感が紛れます(個人的感覚で、根拠はない)。ルキナは何の目的もなく出かけることが多々あります。


3-2-3 ストレス

 Selyeは、「ストレスは、生物にとっての不快な状態や環境要因に対する非特異的な反応のこと」と定義しました。現代社会では、仕事や学校、家庭などで多くのストレスを抱えることが多く、うつ病や不安障害を発症するリスクが高くなっています。スマホやゲームなどでストレス発散しようとするため、脳に負担がかかり、ストレス解消ができていないと推測されます。実際に、研究で明らかになった、最もストレス解消効果が高い行動は”読書”です。


3-2-4 睡眠不足

 長期的な睡眠不足は、身体的、認知的な負担を引き起こし、うつ病や不安障害のリスクを高めます。現代人は不眠症に悩まされているため、注意が必要です。特に、普段からスマホを使っている人は要注意です。ルキナなりの提案としては、99%ブルーライトカットのメガネがあります。就寝の2時間前程度から着けていると、よく眠れます。

 寝る前までスマホを使いたいというわがままさんには特におすすめの商品です。

 

 

 

4 自己肯定感を高めるためにできること

 ここでは、「成功体験を積みましょう!」とか「自分に優しくしましょう!」などといった当たり前すぎて何のアドバイスにもならないことは無しにします。

 いきなり核心に迫りますが、自己肯定感とは自分軸なんです。社会的な成功基準と自分なりの成功基準は、全くと言っていいほど別物で、これらを明確に区別して考える必要があります。改めて考えるとわかると思いますが、個人の幸福感や満足感といったものは社会的成功と比例していません。社会的に成功していても孤独を感じていて幸福とは程遠い人、逆にバイトで食いつないでいるけど毎日を楽しそうに生きている人。結局は、自分軸に沿って感情は決定されています。

 では、自分軸とは何でしょうか。

 社会的な成功基準に惑わされないという点においては、自分軸とは「こだわり」とも言い換えられると考えています。自分はこれが良い、自分はこうなりたい、自分はこれがしたい、など自分のこだわりは何だろうかと考えて、自分のこだわりを満たして自分に満足することが自己肯定感を高める手段の1つと考えます。

 はじめの一歩としては、「何でもいいよ」ではなく「これが良い!」を口癖にしていきたいものです。

 

 

 

 

*1:Neff, K. D. Social and personality psychology compass. 2011. 5(1). 1-12

*2:Fossati, A., Feeney, J. A., Donati, D., Donini, M., Novella, L., Bagnato, M., & Carretta, I.  Journal of Social and Personal Relationships. 2003. 20(1). 55-79