るきなの独り言

何かと考え込むので発散します

便利になったが幸せになってない

 おはようございます、もしくはこんばんは。去年買えなかったものを買ってきましたルキナです。花瓶みたいなものなんですが、とてもかっこよくて気に入っています(信楽焼なんですが、去年は親に大反対されて買えなかったんですよね、、、)。

 

 現代は、とても便利な世の中になりました。床掃除などの面倒な作業はロボットがやってくれるし、食洗機は手荒れを防いで食器をピカピカにしてくれます。面倒くさいというストレスは小さくなり、自由時間も増えているはずです。ですが、私たちは自由時間を多く使えているにも関わらず、生きづらさを感じているのではないでしょうか。少なくともルキナは生きづらさを感じています。

 今回は、便利な世の中になったにも関わらず、なぜ人生を幸福感で満たされないのかについて考えていきます。また、それぞれの対策についても明記していますので実践してみてください。それでは、目次です。

 

1 現代の便利さの進歩

1-1 時短技術やツールの例

 近年は技術革新によって、私たちの生活は劇的に便利になってきています。その例をいくつか挙げていこうと思います。

  • ロボット掃除機:ルキナも使っていますが、床掃除という習慣を必要としなくなりました。たまにクイックルワイパーで掃除をしますが、基本的にはロボット掃除機で事足ります。将来は、掃除機と水拭きを一緒に行ってくれるECOVACS(エコバックス)の最上位モデルが欲しいですね。とにかく、ロボット掃除機の出現によって「床掃除」という作業が不要になりました。

 

  • 高速インターネット: 通信速度は昔よりもはるかに向上しています。端的に言えば、「待ち時間」が減っています。調べ物にかける時間も短くなっています。逆に、通信速度が早くなったことで現代人は待てなくなってしまっているんですけれどね。ロード時間が長いとすぐにイライラし始めていしまうのは現代人の悪い点だと思っています。

 

  • オンラインショッピング: 本来は実店舗に行くしか買い物をする手段はありませんでしたが、Amazonの出現を初めとして、様々なサイトでオンラインショッピングができるようになりました。もはや、オンラインで買えないものはないほどになってきています。オンラインショッピングを積極的に活用している人は、買い物時間も短くなっているはずです。

 

  • スマートフォンアプリ: LINEを始めとして、便利なアプリが増えています。例えば、スケジュール帳、メモ帳、銀行通帳、お財布、家計簿、その他諸々の時短になる便利なアプリが多数あります。ルキナが思う便利なアプリ○選みたいなのもやってみようかななんて思っています。

 これらは、ほんの一例だと思っています。一つ言えることは、昔に比べて自由時間をより自分の時間に使える、と言うことです。

 

1-2 自由時間の増加とその影響

 先ほど示したように、あらゆる時短技術やツールによって、自由に使える時間が増えています。しかし、冒頭でお話ししたように自由時間が増加したにも関わらず、生きづらさを感じている人はいるのではないでしょうか。ルキナが思うに、生きづらさを感じている理由としては、自由時間の活用方法が分からずに悩んでいるからではないかと考えています。

 一部の研究では、経済成長や物質的な豊かさが増しても幸福感が向上しないというパラドックスについて指摘もされています*1。ちなみにこの論文では、幸福感が向上しない理由として、人々が自分自身の価値観や目的を見失い、有意義な時間の使い方がわからなくなることを挙げていますルキナもほぼ同意見で、自由時間の使い方の迷子になっていることが幸福感の上昇の抑制、現代での生きづらさに繋がっているのではないかと考えています。

 また、自由時間を有効に使えない他の原因として、2点考えています。1点目は自由時間が増えることで、人々は「何をすべきか」という目標を明確化することに対応できないのではないかと考えています。今の自分には何が必要なのか、何をしたらいいのかという「自分自身の課題を発見する力」が不足していると考えています。

 もう1点は、0から課題を解決する力が不足していると言うことです。何をするべきかという課題を明確にすることができたとしても、ゴールに辿り着くための手段すらも答えを求めて、自分で解決へのルートを作成できないということです(全てを自分で考える必要はないです。気をつけなければならないポイントは後ほど言及します)。

 細かくそれぞれの原因について次の章で見ていきます。

 

2 自由時間を使えてない人が増えている

原因1: 価値観・選択肢の多様化

 先ほど、現代に生きづらさを感じている理由としては、自由時間の活用方法が分からずに悩んでいるからではないかと考えていると述べました。その理由は3点あり、その1つ目が「価値観・選択肢の多様化」です。実際に現代社会は、情報が豊富にあり、さまざまな価値観や選択肢が存在しています。昔と比較して、自分の好きなことや興味を追求できる環境が整っている一方で、その多様性が選択の難しさや迷いを生んでしまっています。

 人間は、選択肢が増えるほど選ぶことに疲れてしまうため、考えを放棄しがちです。結果として、自由時間を活用できずにコンテンツの消費(テレビ、アニメ、ゲーム)に費やすことになります。コンテンツの消費が悪いのではなく、"なんとなく"でやっているからこそ幸せを感じられていないのです。

対策

 ルキナは、世界が多様化しているなら、自分も多様化していくべきだと考えています。制限はかけることは必要ですが、多様化した現代においては「これをしたい」ではなく「色々やってみよう」というマインドが良いのではないかと思っています。その上で大切なことは、好奇心を大切にすること、失敗を恐れないこと、継続的に学ぶことです。

・好奇心を大切にすること:色々なことに興味を持ち、新しいことを積極的に試してみることで、自分の可能性を広げることができます。もっと言えば、好奇心がなくては行動を起こせません。そのため、好奇心が働いた時はそれを大切にしてください。

 

・失敗を恐れない:多様なことを経験する過程で、失敗をすることは当たり前です。失敗をして学ぶことも大切ですが、まずは失敗を前提になんでもやってみようという心が大切だと思っています。

 

・継続的に学ぶこと:継続的に学ぶとは、常に新しい知識やスキルを身につけることを意味しています。たった一回ではなく、何度も何度も試行錯誤することが必要です。

「これをしたい」というだけでなく、あれもこれもやっていきたいものです。

 

原因2:人間の問題提起能力の低下

 現代社会では、自由時間が増えています。そのため、私たちは何をしたいのか、何を目指しているのかといった自分の内側の問題を考える機会が増えていると感じています。ですが、このような「何をするべきか」「何を目指しているのか」といった目標を明確化する能力は充分にできていないと考えています。

 日常の個人レベルの話であれば、「何をするべきか」「何を目指しているのか」=「今よりお金持ちになること」「今より痩せること」「良いパートナーを見つけること」になると思います。現代は、その具体的な手段・案が巷には大量に転がっています。

 そして、従来からある方法を試して失敗して、諦めて、、、。このような問題が起きるのは、「何をするべきか」「何を目指しているのか」=〇〇 ←この部分が明確に提示できていないことに起因していると思っています。なんとなくこうなりたいと言うイメージだけが先行してしまっている状況です。

 今よりお金持ちになりたい場合、お金持ちの基準、働く時間、社長として名声を得たいのか、お金が手に入れば良いのかなど抽象を具体化していく必要があります。この時点でしっくりこない場合は、そもそも"お金持ちになりたい"のでなく、"お金に困らなければいい" "仕事を早く辞めたい"などが主題になるかも知れません。何にせよ、あれやりたい、これやりたいが明確化できてないことが自由時間を有効に使えない要因の1つです。

 

対策

対策は簡潔に1つだけ紹介します。「やりたくないことをやめてください」以上です。なんとなくやっているゲーム、なんとなく見てしまうyoutube、なんとなくテレビをつけてしまう、なんとなくおやつを食べてしまうなど、やりたくはないと思っているならやめてください。今やっていることをやめると、他の何かを始めることになります。それも嫌ならやめてください。それの繰り返しです。嫌なことをやめ続ければ、理論上は「楽しい」「やっていたい」と思えるものに出会えます。

 

原因3:0からの問題解決力の欠如

 自由時間を有効に使えない原因その3として、0からの問題解決力の欠如があると思っています。目標を立てたら行動をしますが、世の中には目標達成のための具体的な手段が大量に転がっています。このような方法を失敗して、諦めて、、、の問題が生じるのは目標が明確化されていないことに加えて、自分で解決しようとしていない(問題解決力が欠如している)こともあると考えています。

 私たちは、課題発見力はないけれど問題解決力はあると言われていますが、本当にそうでしょうか。学校教育の問題は、全て模範解答があります。つまりは、効率的な解き方というものが存在しているわけです。その弊害か分かりませんが、我々は"効率的に"問題を解こうとする意識が強すぎるように感じます。

 「やり方を教えてください」「具体的にどのようにしたらいいですか」ということばかり聞いて、自分で解決する意識なんて全然ありません。会社の上司は課題と一緒にやり方も教える必要があり、もはやロボットがあれば問題ない状況です。つまり、「やってもできなかったから、できません」で終わる人が多く、目標や課題を解決することを簡単に諦めて暇になります。だから自由時間があっても暇なのです。

 

対策

 0からの問題解決力とは、解決法を0から考えることではなく、従来の解決法など過去の知見を自ら調べて活用して解決していく能力のことです。明確な答えのない課題に効率的な解き方なんてものはなく、最初から無駄のない解決をすることはほぼ不可能に近いです。完璧を求めることよりも、問題解決の過程で自ら考え、行動し、経験を積むことを大切にすることで、より高度な問題解決能力やより有効な問題解決法を思い浮かぶのではないかと考えています。

 分からないから聞くのではなく、分からないからこそ考える余地がありますルキナは、何か任されたときは「これをできると思って任せているんだな」と思っています。少し難しいものであっても、できる前提で物事を考えているため、なんやかんやできるものです。

 

3 完璧であるなかれ

 最初から無駄のない解決をすることはほぼ不可能に近いにもかかわらず、多くの人はその完璧を求め過ぎてしまっています。

 社会人として重要なことは、問題を解決する過程で、自ら考えて行動して経験を積むことで、より高度な問題解決やより有効な問題解決法を思いつくようになることです。

*1:Csikszentmihalyi, M. American Psychologist.1999. 54(10). 821-827.