日本は良い国ではない
おはようございます、もしくはこんばんは、ルキナです。
ルキナは日本人ですが、日本人は日本を過大評価しているように感じます。確かに30年前とかは世界でも最先端の国だったと思います。今の日本の立ち位置をご存知ですか。日本の専売特許と言えるような「治安の良い国」というのも時代遅れになってきていることはご存知でしょうか。
停滞し、衰退していく日本はヤバい!と煽る記事ではありません。これからどうするのかを考えるキッカケをつくってほしいと思って書いています。それでは行きましょう。
1 国際的なランキングによる日本の評価
・名目GDP
2021年情報*1
1位:アメリカ
2位:中国
3位:日本
4位:ドイツ
5位:イギリス
6位:インド
7位:フランス
8位:イタリア
9位:カナダ
10位:韓国
GDPでは日本はまだ上位のようですね。一人当たりのGDPだとアメリカ以外はTOP10から外れます。
・人間開発指数(Human Development Index)
人間開発指数とは、国連開発計画が毎年発表している指数で、国の人間開発度を測定します。人間開発度とは、健康、教育、所得などを基に、人間の生活の質や自己実現能力を表します。世界187カ国以上が評価されます。
2021年情報*2
1位:アイスランド
2位:ノルウェー
3位:デンマーク
4位:スイス
5位:フィンランド
6位:アイルランド
7位:スウェーデン
8位:ドイツ
10位:オランダ
10位:スロベニア
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16位:日本
ヨーロッパ強し。この項目に関してはアメリカは25位でけっこう低いです。人間開発指数は国内の不平等(所得など)を加味しているため、先進国は比較的低い順位になっているのかもしれません。
・イノベーション指数(Innovation Index )
イノベーション指数とは、世界知的所有権機関(WIPO)が発表しており、「組織力」「価値創出力」「潜在力」の3項目で構成されます。各項目はそれぞれを構成する要素の平均値でイノベーション指数は3つの力の合計点になります。
2022年情報*3
1位:スイス
2位:アメリカ
3位:スウェーデン
4位:イギリス
5位:オランダ
6位:韓国
7位:シンガポール
8位:ドイツ
9位:フィンランド
10位:デンマーク
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13位:日本
ちなみに、中国は11位です。「組織力」「価値創出力」「潜在力」の三項目で負けています。日本はそんなもんです。
2 日本と言えばアレも世界では最高評価されていない
日本人の多くが海外ではなく日本に住んでいたいと思う大きな理由はなんでしょうか。日本食?アニメ?それらもあるかもしれません。
でもおそらくほとんどの人は、「海外は治安が悪くて怖い」と思っているから海外に出ないのではないでしょうか。日本は治安がいい、それは否定しませんが、世界でトップなのでしょうか。
(ルキナは、ほとんどの日本人は日本が世界一治安の良い国だと信じていると割と本気で思っています)
・グローバル・ピース指数(Global Peace Index):世界各国の平和度を評価する指標
2021年情報
1位:アイスランド
2位:ニュージーランド
3位:デンマーク
4位:ポルトガル
5位:スロベニア
6位:スペイン
7位:スウェーデン
8位:ドイツ
9位:カナダ
10位:オーストラリア
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12位:日本
日本は12位なんですよね。正直思っているよりも低くないですか。10年くらい前はトップ5には入っていたんですけれどね。日本は治安が良い国と言われて育った日本人からすると世界トップ5にも入っていないのは変な感じです。平和指数が全てではありませんが、日本人は日本と同等以上に治安が良い国というのは存在すると認識するべきと思います。
3 日本人のプライドの高さ
日本人の嫌なところは、ムダにプライドが高いというところです。プライドが高く、海外に目を向ける人が少ないと思っています。これは自ら選択肢を狭める行為であり、非常にもったいないと感じます。日本人のプライドの高さについてもう少し詳しく言及します。
3-1 日本人のプライドがもたらす欠点
- 日本しか見ていない:プライドが高すぎることによって、日本人は自分たちの文化や言語を過度に重視する傾向があります。これは、日本人以外の文化や言語を理解しようとする意欲を低下させる要因となりえます。英語やそれ以外の言語を学ぶことに興味を持つ人が少ないのは、このような背景があると考えます(話せるようになったらいいなと考える人は多いけれど、実際に話せるように学習を始める人は極めて稀)。
- 問題を直視できない:
プライドが高すぎることによって、日本人は自国の欠点や問題点を認めることが難しいと感じます。これは、日本社会においてしばしば指摘される「隠れた問題」の一因ともなります。例えば、日本においてはうつ病や自殺率が高いという問題がありますが、これに対して十分な対策が取られていませんし、そもそもそのような事実を知っている人が少ないです。つまり、重要な問題にも関わらず積極的に課題として取り上げておらず、「知っている人だけが知ってる」という状況が起きています。本来であれば、全国民が意識して何か対応していく必要がありますが、逃げているんですよね。日本の重鎮たちはしょうもない。
- 意見を取り入れない:
プライドが高すぎることによって、日本人は他国の意見や文化に対して過剰な批判をします。これは、自国の文化に対する誇りから来るものですが、国際社会においては大きな問題です。例えば、近年の日本においては、韓国との関係が悪化していることが指摘されていますが、この背景には、日本人が韓国の文化や歴史に対して批判的であることが影響しているとの指摘もあります。意見や文化を受け入れるということが本当にできないんですよね。日本はマジでしょうもない。
3-2 日本人のプライドが高いわけ
一説ですが、日本人が高いプライドを持つ背景には、歴史や文化があります。日本は古くから島国であり、他の国との交流が少なかったこともあって、独自の文化や価値観が発展してきました。また、幕末から明治維新にかけての急激な近代化により、他の文明を取り入れながらも独自の文化や技術を生み出し、世界に誇れる国となりました。また、高度経済成長期は間違いなく世界に誇れる技術を持っており、その名残があるのではいかと考えています。
日本人のプライドの高さについては、研究でも言及されており、例えば、日本の研究者が行った「日本人と欧米人のプライドに関する比較研究-文化心理学的アプローチから-」では、日本人のプライドが欧米人と比べて高いことが示されています。また、日本人のプライドは、自分自身よりも、自分が属する集団のプライドを重視する傾向があります。このような考え方は、「義理人情」と呼ばれる概念にも表れています。これは、家族や友人、職場の同僚、日本という国など、自分が所属する集団に対する忠誠心や責任感を示すことが重要であるとする考え方が染み付いてしまっているということです。
4 【まとめ】日本は良い国という価値観は捨てるべき
日本は良い国だと思いますが、その思い込みは将来設計の足枷になると考えています。日本が絶対的に良い国ではなく、日本よりも優れている点を持っている国はたくさんあり、その中で日本から出て海外で生活をするのか、それとも日本で生活を続けるのかを考えるべきです。なぜなら、日本が良い国と信じて視野が狭くなっていると、海外で生活をするという選択肢を失いかねないからです。視野を広く持ち、あらゆる項目で判断してどの国で暮らすかを判断する頭を養ってほしいのです。今の時代は自国で一生を暮らすのではく、海外移住を十分に視野に入れて将来を設計していくべきだと私は考えます。個人的な嗜好やライフスタイルに合わせて、自分にとって最適な国を選択することが重要になると考えています。